〈上越市長選〉私の主張、横顔㊦ 野澤朗氏 寄り添うリーダーに

24日告示、31日投開票の上越市長選挙は、元市議の中川幹太氏(46)、前副市長の野澤朗氏(64)の無所属新人2氏による一騎打ち。選挙戦も中盤に入り、両陣営とも支持拡大に奔走。12年ぶりに誕生する新市長となるべく、市内各地を巡ってそれぞれの訴えを続けている。次の上越市政の担い手候補が考えるリーダーシップとは。「私の主張、横顔」の2回目は、両氏の掲げる市長像、影響を受けた歴史上の人物などについて紹介する。(届け出順)

 目指す市長像は〝サーバントリーダーシップ〟。相手に奉仕して信頼関係を築き、目標達成に導くリーダー像を掲げている。

野澤朗氏

 「市長と市民、職員との関係性を考えると、自分にはそうしたやり方が向いていると思う。ぐいぐい引っ張るというよりも、少し力を抜きながら」と心掛ける。

 加えて、「『自分たちがやっていることが、自分にも町にも良い』と思えること」が大切だと強調。「だから、あえて公約も数字より方向性を示し、『そういう方向にあるんだ』『私も参加できるかもしれない』と(市民の)心を動かすことで、町が変わっていく。そういうイメージを持っている」と語る。

 尊敬する歴史上の人物は河井継之助。江戸時代末期、戊辰戦争における「北越戦争」で長岡城奪還の立役者と知られる長岡藩士を挙げ、「明治維新の時代にはいろいろな人がいた中で、(継之助は)藩から離れなかった。公務員の立場で見ると、『藩に殉ずる』ところに、ぐっとくる」。

 市長選のためのあいさつ回りなどをする中で、「(有権者から)返ってくる言葉の90%が『頑張ってください』」だという。

 「その『頑張ってください』は、『体を壊さずに、頑張って選挙活動をやってください』という意味だと受け止めている」といい、「(選挙は)結果を見ないと分からないものだと思うし、だからこそ自分の思いはしっかり伝えておきたい」としみじみと話す。

記事参照元:タイムスLite

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