えちごトキめき鉄道 2年ぶり赤字も 旅客収入改善

えちごトキめき鉄道は昨年度の収支が2年ぶりに赤字になったことを明らかにしました。これは前年度あった県などからの緊急支援金がなくなったためです。一方、旅客収入がコロナ禍まえの水準にほぼ戻ったことも分かりました。

Still0601_00002

えちごトキめき鉄道の昨年度の営業収益は、35億円でした。これは前年度より2400万円少なく、2億3900万円の赤字となりました。赤字になるのは2年ぶりです。その理由は、前年度にあった県や沿線3市からの緊急支援金がなくなったためです。

会社では当初4億9500万円の赤字を見込んでいましたが、結果的には半分以下におさえた形となりました。

Still0601_00003

鳥塚亮社長は「赤字額が2億3900万円になり、見込みより2億5000万円改善している。ずいぶんがんばっていると評価している」と予想を上回る結果だったことを強調していました。
Still0601_00004

この背景には、昨年度コロナ禍が収まってきた状況があります。少しずつインバウンドが戻り、雪月花の利用者は前年度比107%、観光急行は前年度比106%と増えています。旅客収入全体ではコロナ禍前の98%にまで回復しました。

Still0601_00006

一方、人口減少や少子化で今後、地元利用客が増える見込みはありません。トキ鉄では観光事業に伸びしろがあるとして今後力を入れることで、地域の足を守っていく考えです。
Still0601_00005

また、会見では、県からの指導をうけて、北越急行との業務連携を両社で今年3月から議論していることを明らかにしました。連携の内容は、資材の共同購入や業務の効率化です。

Still0601_00008

これについて、鳥塚社長は、「会社の成り立ちが違う。北越急行は、貯金があり取り崩している段階だが、貨物列車が走らず貨物調整金が入らない。今後、長大トンネルの修繕費をどこから捻出するのか。将来非常に大きな課題がある。会社の経営者としては一緒になったら大変」と述べました。

※ご覧の記事は、2023年06月01日 JCVニュースLiNKで放送予定(TV111ch)初回18:30

記事参照元:上越妙高タウン情報

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

15 + 13 =