県民投票実施に向け上越市でも署名開始 柏崎刈羽原発再稼働 12月28日まで
新潟県の東京電力柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う県民投票の実施を目指し、脱原発の立場で活動する市民団体「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会」による県民投票条例制定を求める直接請求の署名活動が、2024年10月28日から始まっている。上越市内で活動する「柏崎刈羽原発再稼働の是非を県民投票で決める会・上越」は約1万7000人分を目指し、署名集めを本格化させる。
県民投票で決める会・上越によると、署名を集める上越市内の受任者は11月1日までの集計で458人おり、それぞれが12月28日まで署名を集める。11月1日に同市市民プラザで開かれた受任者の集会には約60人が集まり、署名集めの注意点などを確認し合った。
柏崎刈羽原発を巡っては、国が立地自治体の県と柏崎市、刈羽村に再稼働の同意を要請している。花角知事は県民の意見を聞いた上で自らの考えを示し、「県民に信を問う」との方針を表明しているが、具体的手法については明言していない。
直接請求には2か月で県内有権者の50分の1に当たる約3万6400人分(10月14日現在)の有効署名が必要。有効署名数が集まれば、来年3月頃に県に署名簿を提出し、条例提案を知事に直接請求する。署名提出を受けた知事は4〜5月頃、県議会の臨時議会に条例案を提案し、可決されれば条例が制定され、県民投票が実施されることになる。
県民投票で決める会・上越の片岡豊さんは集まった受任者に、「50分の1ではプレッシャーや圧力にはならない。できるだけ多くの署名を集めることが大きな力になるので、全県で20万人の目標を掲げている」と説明した。すでに署名集めを始めている参加者からは「自信を持って頑張ろう」などの声が上がり、最後に全員で「県民、投票、レッツゴー、イエス!」の掛け声で士気を高めていた。
同会は今後、街頭署名活動も行う予定。署名については片岡さん090-3690-0116まで。
記事参照元:上越タウンジャーナル